【なるほど】JALが木製の車椅子を導入 なぜ?
日本航空(JAL)が木製の車椅子80台を全国の空港に導入したそうです。
車椅子は普通金属製ですが、木製にしたというのはなぜでしょうか?
車椅子で飛行機に乗る人を見たことがなかったので気づきませんでしたが、下の引用記事に理由が書かれています。
まず一般的に車いすは機内持ち込みができないため、乗客はカウンターで手荷物として預けることになる。通常の車いすは自分でこぐための大きな車輪や肘掛けがついており、幅の狭い機内の通路を通ることができないためでもある。このため、カウンターから搭乗口までは航空会社が車いすを用意している。
これまでJALが用意していた車いすはほとんどが金属製だ。そのため、保安検査で金属探知機をそのまま通過できず、乗客はボディーチェックを受ける必要があり、車いすの乗客からは負担になるという声が寄せられていた。木製にすれば、金属探知機をそのまま通ることができ、乗客の負担を減らすことができる。
◇強度とコストの両立求め
金属探知機がそのまま通れる車いすとしては、JALは既に空港への導入事例としては世界初となる非金属性の竹製車いすを2011年に一部空港に配備しており、全日本空輸(ANA)も樹脂製車いすを16年4月に採用している。今回、竹でも樹脂でもなく木製にした理由について、開発を担当したキョウワコーポレーション(広島市)は、特注品で限られた数しか導入できなかった竹製はもちろん、金型が必要な樹脂製よりも初期投資が少ないうえ、木製であれば合板を整形してから削るため、顧客の細かなニーズにも柔軟に対応できるからだという。
◇従来とは異なる発想を
さらに木製の車いすは、寄せられた声をもとに大胆にアレンジされている。従来の車いすは狭い機内に入れるように外側の大きな車輪が脱着可能な機構となっていたが、脱着作業には力が必要で女性が多い地上スタッフから改善を求める声もあがっていた。介添者や地上スタッフが車いすを押すことが多いことから、自走用の大きな車輪をやめ、肘掛けのみを脱着することで機内へ入れるようにした。
今後は、機内には入れないが自走用の車輪を持つ木製の車いすの導入も予定している。
◇北欧家具のようなデザイン
また、木製の車いすは、背もたれの赤が映える親しみのあるデザインが特徴で、キョウワコーポレーションは「主な部材にフィンランド産のシラカバを使用したこともあって、北欧家具のようでかわいいという声も寄せられている」と語る。
デザインだけでなく機能性にもこだわりがある。座面下には手荷物置き場があり、足置きにはヒールが入る穴もある。背もたれは樹脂製で汚れにくく、座面のクッションは取りはずしが可能で手入れが楽になった。
JALでは、羽田の約90台を含め、全国で約500台の車いすを使用しているが、18年度までに木製の車いすを250台配備することにしている。ただし、羽田空港の国際線ターミナルでは各社共通の車いすを使用するため、導入の予定はないという。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170827-00000013-mai-bus_all
金属探知機をそのまま通れて、機内へもスムーズに入れるのは良いですね。デザインもオシャレで「車椅子だから…」と飛行機に乗るのを敬遠していた人にも嬉しいニュースですね。
以下、ネットの反応
理由が分かりやすくて良いと思う
木製ってのが凄い…機能性があるなら良いと思う。
オシャレだね。
また、身体を動かしてほしいとなると、やはり負担がかかります。
一部のクレーマー的な人は別として、大体はこういう事情ではないかと。
軽いなら移動時の介助者の負担軽減にもなりそう。
日本の大工が活躍出来ると良いのですが、、、。コストかかるかな?
MOMAの永久収蔵になりそう。
折りたためれば、なお良しですが、かなり需要はあると思います。
ただ、一般にあまり知られていないのが、「障害者にとって車椅子は何でもいいわけではない」ということ。
足だけが不自由な人ばかりではなく、体幹や上肢にも障害がある方も少なくない。そういう方にとっては「自分の身体にあった自分の車椅子」でないと座っていることすら難しい現実がある。
安全やシステム上、難しい事とは思うが、できるだけ本人の車椅子を搭乗口までは使え、安全等にも合理的なシステムが確立できれば、日本のダイバーシティや魅力が世界により認識され、日本人の「優しさ」や「技術」がアピールできるのではないだろうか。
世の中クレームからすべてが始まってることを学んでくださいね。
自転車じゃ遅くて困るって誰かが言ったから、原付が生まれたわけです。
車が多くて危ないって誰かが言ったから、横断歩道ができたのです。
結婚してくれなきゃ孫がみれないってあなたの爺さん婆さんが親にクレームだしたから、あなたが生まれてたりしてね。
探知機やデザインだけでなく事故があった時の救出時かと思います。
金属ですと硬いので挟まれた時に取り除くのが難しい。
木だと切れるから救出時間を短く出来るからかなと思いますね。
海外でも通用し、広がる着眼点だと思いました。
素晴らしい
今までなかったのが不思議なくらい